子どもが胃腸炎になった!保育園は何日休むことになる?
早く回復してもらいたいけど、いつから登園できるの?
保育園で流行する、ウイルス性の胃腸炎。
働くママとしては、気持ちが焦ってしまうものですよね。
私の子供が通う保育園でも、乳児クラスで胃腸炎が大流行し、わが子も感染!
「仕事もあるし、早く治ってほしい」と願いつつ、私の対処は間違いだらけで、症状を長引かせてしまいました。
結局、丸2日間、嘔吐が続き、下痢もなかなか収まらず、さらに体調を崩して発熱。なんと保育園を1週間お休みすることになってしまいました。
子供のためにも、もう同じことは繰り返したくありません。
そこで、今回学んだこととして
- 胃腸炎になったら、保育園は何日休むことになるのか
- 長引かせないために、どうしたらいいのか
について、ご紹介したいと思います。
ではさっそく、胃腸炎になったら「いつから登園できるのか」について確認していきましょう。
胃腸炎になったら保育園は何日休む?登園はいつから?
実は胃腸炎の場合、インフルエンザなどと違って保育園を何日休むという明確な基準なはありません。
厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018改訂)によると、“登園できるめやす”はこちらです。
罹患(りかん)した場合の登園のめやすは、「嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること」である。
また、登園を控えるよう保護者に伝える対応が必要、とされている状態はこちら。
<下痢の場合>
- 24 時間以内に複数回の水様便がある、食事や水分を摂るとその刺激で下痢をする、下痢と同時に体温がいつもより高いなどの症状がみられる場合。
- 朝に、排尿がない、機嫌が悪く元気がない、顔色が悪くぐったりしているなどの症状がみられる場合
<嘔吐の場合>
- 24 時間以内に複数回の嘔吐がある、嘔吐と同時に体温がいつもより高いなどの症状がみられる場合。
- 食欲がなく、水分も欲しがらない、機嫌が悪く元気がない、顔色が悪くぐったりしているなどの症状がみられる場合。
保育園でも、このガイドラインを基準にして、独自の方針を決めているはずです。
では具体的に保育園での対応はどうなっているのでしょうか。
保育園の基準ではいつから登園できるのか
わが子が通う保育園では、感染性の胃腸炎の場合、
「下痢止めや嘔吐止めを使わず、24時間症状が出なくなるまで登園停止」
と決められています。
先日、保育園で胃腸炎が流行した時は、
24時間以内に嘔吐や下痢便がなく、通常の食事が食べられるようになったら登園OKです。下痢止め、嘔吐止めの薬はお預かりできません。
と、改めてプリントが配られました。
つまり一般的には、
- 医療機関を受診すること
- 24時間以内に嘔吐や下痢がないこと
- いつもの食欲に戻っていること
これらを満たせば、保育園に通えるようになるということになりますね。
何日休むという基準はないけど、食欲が戻るまで2日はかかるでしょうか。
でも、働くママとしては、子供が回復するまでゆっくり見守りたいと思う反面、
「何日休むの? 早く保育園に行けるようになってほしい!」
と思ってしまうもの。
では、子供がなるべく早く回復するためには、いったいどんなことに気を付けたらいいのか。詳しくお伝えしますね。
胃腸炎を長引かせないためにできること
ウイルス性の胃腸炎については、特別な治療法はないため、症状に応じて対処するしかありません。
胃腸炎が回復するまでの対処は次の通り。
- 受診して、薬を処方してもらう
- 半日ほど食事を抜き、水分のみ少しずつとる
- 嘔吐が落ち着くのを待つ
- 消化の良い食事・飲み物を少しずつとる
- 下痢がなくなるまで、食事に気を付ける
小さい子供は下痢などによって脱水症状がでることがあるため、まずは早めに医療機関を受診することが大切です。
しかし、一般的には小児科を受診しても、ノロとかロタとは特定されず「ウイルス性のお腹の風邪」と診断されることがほとんど。
また、処方されるのはいつも同じです。
- 嘔吐止めの座薬
- 整腸剤
これといった治療法がないから、ウイルスも特定されることなく処方薬も同じなんですね。
では続いて、胃腸炎になったときに気を付けるべきことを見ていきましょう。
胃腸炎がひどいときの対処法と注意点
お医者さんにも言われたことですが、嘔吐がひどいときは、半日程度は水分を少しずつ飲む程度にしましょう。
まずは胃の中を空っぽにして休めてあげることが大切なんです。
また、水分といっても、ポカリなどの清涼飲料水はNG!
糖分が多いため、甘みで余計に吐き気がしたり、水分ばかりとることになり下痢が悪化してしまいます。
水分と言っても普通のお水やお茶などではなく、良いのはやはり経口補水液。
体にとって、必要な水分と電解質の吸収率が全然違うんですね。
簡易的な経口補水液は、家でも作れるんですよ。
- 水1リットル
- 砂糖40g
- 塩3g
- レモン果汁少々(あれば)
(東京防災BOOKより)
栄養面から言うと市販の経口補水液のほうが良いけれど、どちらにしろ、あまり美味しくないんですよね・・。だから
と言われてしまいがち。
でも、脱水症状にならないために、ここはぐっとがまん。子供が比較的飲みやすいのはゼリータイプです。
どうしても飲んでくれなければ、吸収率はだいぶ落ちますがお水を少しずつ与えましょう。
水分の他に、お医者さんから言われたことは、「嘔吐止め(座薬)を入れたら、しばらく食べない事!」です。
子供は一度吐いてしまうと結構ケロっとして、
「お腹すいたー!なんか食べたい―!」
とか言ったりします。でも心を鬼にして!半日は食事をがまん。
実は私、子供があまりに食べたがるので、座薬を入れてから4時間ほどしか経っていないのに食べさせてしまったんです。
案の定、食べたとたんにドドーっと嘔吐。これが症状を長引かせる一つの原因になっちゃいました。
子供が欲しがるし、良かれと思っても、逆効果なら意味がないですもんね。子供の回復を願うのなら、しばらく食べ物はお預けです!
さて、嘔吐の症状がおさまったら、少しずつ食事もとってOKになります。では次に、ここで必要となる注意点をチェックしていきましょう。
胃腸炎の回復期に注意すべき食事と飲み物
子供が回復して保育園に行けるようになるためには、嘔吐がおさまってからの食事は超大事です。
一晩嘔吐がなかったからと言って、すぐにいつも通りの食事に戻してはいけません。
お腹にやさしい食事をとること
胃腸炎が落ち着くまでは、胃に負担をかけない、消化の良い食べ物にしましょう。
例えば以下です。
食べて良い〇
- おかゆ、シンプルな食パン
- うどんやそうめん
- 柔らかく煮た野菜スープ、お味噌汁
- 豆腐
- 白湯、お茶(常温)
離乳食のころを思い出して、つくってあげるといいですね。逆に、胃に負担をかけるため、避けたい食べ物は、以下。
まだ食べちゃダメ×
- 乳製品
- 菓子パン
- ラーメン、パスタ
- 脂身の多い肉やハム・ソーセージ
- 脂ののった魚
- 揚げ物 など
- 柑橘類、ドライフルーツ
- 繊維の多い野菜(ごぼうなど)
私はこの食事・飲み物で大失敗しました。
なんと、
- 冷たいオレンジジュース
- 冷たい牛乳
- デラウェア(皮ごと)
などを与えてしまい、毎回見事に嘔吐しました。ホントに大反省。。。
たとえ子供が元気そうでも、嘔吐が治まったように思えても、しばらくは食事、飲み物に気を付けましょう。私のような失敗をしないでくださいね!
さて、嘔吐がおさまっても続くのが下痢。
体の中から悪いものを出そうとしている現象なので、どんどん出す方がいいですが、食べ物・飲み物に気を付けてあげることが大切です。
下痢症状が落ち着くまでは、引き続き、消化の良い食事にしてあげるべし。
では続きまして、胃腸炎にかからないための予防策についてもお伝えします。
保育園で胃腸炎が流行した時の予防策
胃腸炎を発症する感染性胃腸炎は、菌やウイルスなどが原因です。病原体は、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスのほか、細菌などの場合も。
東京都感染症情報センターによると、これらの感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの感染経路は
- 病原体が付いた手で口に触れる
- 病原体でが付いた食品を食べる
の2つとのこと。
これらを予防するには、やっぱり手洗い!
しっかり手洗いして流水でよくすすぐことで、かなりの菌を減らせます。
保育園で胃腸炎が流行したら、収束するまで特に気を付けたいですね。
手洗いのタイミングとしては
- トイレの後
- 子供のトイレを手伝った後
- オムツを替えた後
- 調理・食事の前後
保育園から帰った時、オムツ替え・トイレの後、食事の前後には、しっかり手洗い。手を洗った後に使うタオルは、こまめに交換をしましょう。
とは言え、家庭ではここまで徹底できないですよね。
そこでわが家は「バイバイバクテリア」のポンプタイプを併用していますよ。
水なのに、一般的な菌のほか、ノロウイルスやロタウイルス、インフルエンザも除菌できる優れモノ。
バイバイバクテリアは、胃腸炎の消毒処理にも大活躍です。
嘔吐下痢の消毒は市販スプレーが超便利!ママにおすすめはこれ!
では最後に、今回のお話をしっかりまとめていきますね。
まとめ
胃腸炎になったとき、保育園に行ける条件の目安はこちら。
- 医療機関を受診していること
- 24時間以内に嘔吐や下痢がないこと
- 通常の食事が食べられること
そして、胃腸炎になったときの対処法は次の通りでした。
- 受診して、薬を処方してもらう
- 半日ほど食事を抜き、水分のみ少しずつとる(経口補水液で)
- 嘔吐が落ち着いてから、消化の良い食事・飲み物を少しずつとる
- 下痢便がでなくなるまで、食事に気を付ける
そして、回復期にの食事は離乳食のイメージ!
- おかゆ、シンプルな食パン
- うどんやそうめん
- 柔らかく煮た野菜スープ、お味噌汁
- 豆腐
- 白湯、お茶(常温)
など、胃に負担をかけない食事がベストです。
- 冷たい飲み物、ジュース
- 油っこいもの
- 糖分の多いもの
- 繊維の多いもの
は避けましょう。
ポイントとしては、子供の
「○○食べたい!、○○飲みたい!」
の要求に応えないこと。
ひどい嘔吐がおさまるまでは、食事抜きで水分をちょっとずつ。症状が落ち着くまでは、消化の良い食べ物・飲み物を選んで与えてあげる事が大切です。
しつこいですが、私のように「子供が食べたがってるのにかわいそう」とか思うばかりに、消化の悪い食べ物や冷たい飲み物を与えると逆効果ですよ。
また、予防としては、トイレの後や調理前、食事の前後の手洗い徹底です。
子供が保育園に通っていると、胃腸炎といった感染症が流行することがあります。上手に予防して、もしなってしまったら、慌てず対処してあげたいですね。
正しい方法で看病することで、順調に回復すれば、保育園に復帰できるのも早くなります!
嘔吐下痢の消毒方法は、下記の記事を参考に!
嘔吐下痢の消毒方法は?保育園に聞いた、ハイターでの消毒液の作り方!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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