働くママにとって、子供の体調不良に関する悩みはつきものですよね。
そんなときに利用できるのが、病児保育や病後児保育。子供の病気が治りかけで、まだ保育園には預けるのは難しいけど、症状は安定してる、というときに保育園のように預かってくれるサービスです。
実際、私も長男がインフルエンザにかかったときに、どうしても連日仕事を休むことが難しく、病児保育を利用したことがあります。
しかし、病児保育と病後児保育って何??と、初めは違いがよくわからず戸惑いました。
そこで今回は、「病児保育」と「病後児保育」の気になる違いと、私が病児保育を利用して感じたことなどをお伝えしていきたいと思います。
ではさっそく本題へ。2つの保育の具体的な違いから見ていきましょう。
病児保育と病後児保育の違いとは
病児保育も病後児保育も、「病中・病気の回復期の子供を、専用のスペースなどで、看護師等の専門スタッフが保育・看護してくれるサービス」という点では変わりません。
また、対象となる子供の年齢や病状などは地区や施設で異なります。私の住む地域では、「病児」「病後児」の違いは下記の通り。
- 病後児保育
- 病気の「急性期」を過ぎた「回復期」にある児童
- 症状がある程度安定はしているが、集団生活を送ることには支障があり、かかりつけ医が安静が必要と判断した場合
- 病児保育
- 病気の「回復期」に至らない児童
- 医療機関への入院の必要はないが、当面の症状急変が認められない場合
では、具体的に誰が、どんなときに利用できるのかを詳しく見ていきましょう。
病後児保育、病児保育はいつ利用できる?
まず、病後児保育に預けられる症状の範囲は
- 急性期の症状(発熱、嘔吐・下痢等)を経過した後
- 水痘、風しん等の感染性疾患においては、他の児童に感染するおそれのある感染期を経過した以後
- ぜん息等の慢性疾患においては、発作が治まった以後
- 骨折等の外傷性疾患においては、症状が固定した以後
- その他医師が回復期にあると判断した状態
つまり、
「発熱して3日目、熱は下がったけど、保育園に行かせるのはちょっと心配。」
というときに、利用できるのが病後児保育。いずれも、医師から「回復期」と診断されればOKです。
ここで問題になるのが、2.感染症の場合。
病後児保育に預けられるのは、「病気の回復期で、感染の恐れがない状態にあること」が条件。
そんな感染症の場合でも利用できるのが、「病児保育」です。
ただし、麻しん・結核の場合は対象外。急な症状の変化や当日の健康状況によっては、保育室の判断で利用できない場合もあるとのことでした。
では次に、気になる利用方法や料金について見ていきましょう。
利用方法は?料金って高いの?
詳しい利用方法は保育施設によって異なります。いざという時に備えて、「東京都 病児保育」といった検索ワードでお近くの病児保育情報を収集・確認してくださいね。
私の住む地域の場合、利用手順の流れは以下の通り。
- 利用登録(当日でも可能)
- 電話で前日予約(空きがあれば当日も可能)
- 医師から診断を受けて「診断情報提供書」をもらう
- 当日に書類・料金を提出する
ちなみに、利用料金は、病児保育・病後児保育ともに1日2000円でした。
一時保育よりもずっと安い料金ですね。また、利用定員は2名~4名と少数。
では、病児保育・病後児保育時の持ち物についても、見ていきましょう。
病児・病後児保育時の持ち物
持ち物も、施設によって異なりますが、保育園とあまり変わりはありません。
- 衣類(上着、ズボン、パンツ、紙おむつ、おしり拭き等)
- バスタオル(お昼寝用)
- お弁当・おやつ
- フェイスタオル・おしぼりタオル
- 汚れ物袋
- 食事用エプロン・コップ・ミルク・哺乳瓶(回数分)
- お気に入りのおもちゃ・絵本
この他に必要だったのが
- 利用料(2,000円)
- 病児・病後児保育利用申請書
- 診断情報提供書(薬+与薬依頼書・薬剤情報提供書)
- 母子手帳
- 保険証(写)医療証(写)
でした。いろいろと書類が多いです!
昼食・おやつは、別料金で提供される場合もあるようですが、私が利用した病児保育室は、昼食・おやつ持参でした。
では、長男がインフルエンザにかかり、実際に病児保育を利用したときの体験談をご紹介しますね。
私が病児保育を利用した体験談
私が初めて病児保育を利用したのは、長男5歳、次男が2歳の冬でした。「なんだか様子がおかしいな。。」と思っていたら、40度の発熱。
小児科を受診してインフルエンザが確定し、自宅謹慎となったのです。
長男がインフルエンザ発症!自宅で看病したいけど・・
感染力の高いインフルエンザにかかると、熱が下がっても保育園にはしばらく通えません。
息子の場合、土曜日に発熱したため、熱は下がっても4日間は保育園に通えなくなってしまいました。本当なら親が看病したいところですが、その時のわが家は、いろんなことが重なって。。
- 実家の両親は遠方のため頼れない(常時)
- 夫は海外出張予定(こんな時に限って!)
- 次男の体調不良で前週に仕事を休んでる
- 月末処理で仕事が忙しい
そこで3日間だけ初めて病児保育を利用することに決め、保育園に連絡しました。
ベテランの保育士さんには、
「そう、お兄ちゃんにがんばってもらうのね。」
といわれて、心がチクチク。本人は、熱も下がり、お弁当を持って行けることを喜んでいたけれど
と、複雑な気持ちになりました。
初日に急いで迎えに行ってみると、部屋は狭いながら、おもちゃや折り紙、絵本やDVDもあり、あかるい雰囲気で保育をしてもらえた様子。
その日は、もう一人のお友達がいて、室内で静かに遊んですごしたとのことでした。
そんな息子に励まされた私。預かってもらうことに決めた以上、できる事はお弁当を作るくらい!と意気込んで、リクエストを聞きながら作りました。
おやつも持参のため、米粉と豆乳で作った蒸しパンを持たせたり。
長男は病児保育、次男はいつもの保育園と、別の場所に預けることになりバタバタでしたが、親子共に何とか乗り越え、家族内に感染することもなく収束することができました。
がんばってくれた長男に感謝し、病児保育のありがたみも感じた3日間です。
では最後に、今回の話をまとめていきますね。
まとめ
病児保育と病児後保育の主な違いは、保育可能な病状の範囲。
- 病気の回復期には至らない
- 医療機関等における入院の必要はない
- 当面の症状の急変が認められない
- 病気の回復期にある
- 感染の恐れがない
また、
- 病児保育も病後児保育も医師の診断書が必要
- 感染症の場合に利用できるのは、病児保育のみ
というのがポイントでした。
利用方法や詳しい基準や、料金、持ち物などは、保育施設により変わってきます。
私のように「子供が病気になった!でも仕事が・・・」というときのために、お住まいの地域の病児・病児後保育施設の情報を調べておくことをおすすめします!
一度見学をしておくと、さらに安心。
子供が体調不良のときは、大事を取ってなるべく自宅で過ごしたいけれど、なるべく会社に迷惑もかけたくないというジレンマで揺れますよね。
いろいろな選択肢を持って、ママとパパ、子供にとってより良い方法で乗り越えたいですね。あなたも利用するかもしれない病児・病後児保育、もしまだであれば、リサーチしておく価値はありですよ。
今回のお話が参考になりましたらうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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