育休中の配偶者控除を忘れた!私が税金を取り戻した方法教えます

育休 配偶者控除 方法 確定申告 年末調整


「育休中って、扶養に入れたよね?配偶者控除を忘れてた!」

こんにちは。細かい計算すると頭がグルグルしてしまう、3児のワーママあおはです。

会社からお給料をもらえない育休中は、配偶者控除を受けられるって知っていましたか?

共働きで収入があると、妻が夫の扶養には入らない場合は多いですよね。
産休・育休中でも給付金が出たりするので、お金のことはあまり気にならなかったり。

私も、配偶者控除で節税できるなんて全く思っていませんでした。

でも、産休育休で年収がガクンと減ると控除が受けられ税金が安くなるんです。

これは利用しないと損!

私が長女の育休中に配偶者控除をし忘れたのは、3年前なのですが、納めすぎた税金を取り戻す申請ができましたよ。

そこで今回は、3年前にすっかり配偶者控除を忘れていたわが家がどのように申請したのか。

無事に申告できるまでのプチトラブルや、実際いくら取り戻せるのかなど、詳しくご紹介したいと思います。

本記事では世帯主が夫、配偶者が妻としてご説明しています。

 

目次

育休中の配偶者控除を忘れた・・!むしろ知らなかった!

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育休中は、会社からお給料が出ない代わりに雇用保険などからの収入がありますよね。

  • 出産手当金
  • 出産育児一時金
  • 育児休業給付金

と、いくつか手当があるため無職という感覚がないもの。

しかしこれらの収入は、所得としてはカウントされないんです。

健康保険法第101条の規定に基づき支給される出産育児一時金や同法第102条の規定に基づき支給される出産手当金は、同法第62条の規定により課税されないこととなっていますので、控除対象配偶者に該当するかどうかを判定する場合の合計所得金額には含まれません

国税局HP「No.1191 配偶者控除」より

あおは

同様に、育児休業給付金も合計所得金額には含まれません。

では、そもそも年収がいくらだったら控除が受けられるのでしょうか。

年収がいくらだったら配偶者控除の対象なの?

配偶者控除では、所得税を計算する金額である「所得」が最大38万円控除されます。

つまり、多く払っていた38万円分の税金が戻ってくるということ。
控除額は、妻の年収と夫の年収により決定されます。

妻の年収が103万円以下で適用されるのが配偶者控除』

103万円を超えると、年収が上がるにつれて控除額が減る配偶者特別控除』が適用されますよ。

詳しくは、国税局のサイトへ
⇒配偶者控除
⇒配偶者特別控除

あおは

私の場合、育休中だった平成28年の年収は余裕で103万円以下でした。

私が育休中に年収が少なかったのは、平成28年のことですが、配偶者控除をし忘れたことに気づいたのは3年後。。

あおは

しまったぁ!すでに育休終了から3年も経ってる。。
長いお休みを満喫してたとは言え、税金で損してたなんて。

と、慌てた私でしたが、何とか申請することができたんです。

実は、配偶者控除を申告するタイミング3回あるって知っていましたか?
続いては、その3つのチャンスを一緒に見ていきましょう。

忘れても間に合う!?配偶者控除を申請する3つのタイミング

育休中に配偶者控除を忘れたときの方法
育休でその年に夫の扶養に入れることが判明したら、申請するタイミングは3回あります。

  1. 年末調整
  2. 確定申告
  3. 還付申告or更正の請求

どの方法でも、申請するのは育休で年収が減った妻ではなく、世帯主である夫。

一番簡単な方法は1つ目の、年末調整です。

一番手軽なのは年末調整

育休中でママの年収が少ないことがわかっていたら、夫が年末調整時に申請するのが一番簡単な方法。

あおは

「給与所得者の配偶者控除等申告書」を会社に提出するだけなので、とても手軽で楽チンですね。

年末調整で配偶者控除を出し忘れた場合、次のチャンスは確定申告です。

確定申告でも申請できる

年末調整で配偶者控除し忘れた場合は、翌年の確定申告時に行うこともできますよ。

申告期間は、基本的に翌年2月16日~3月15日

医療費控除やふるさと納税で、確定申告を行う家庭も多いのではないでしょうか。
配偶者控除も同じタイミングで申告できるので、この方法もお手軽です。

あおは

実は、ふるさと納税の申告のため、確定申告はしていたわが家。
しかし、配偶者控除できることはすっぽり頭から抜けていました。

でも諦めるのはまだ早いっ。

年末調整もスルー、確定申告でも忘れたという場合でも、まだ手段はありますよ。

わが家が払い過ぎた税金を取り戻せたのも、今からご紹介する3つ目の方法です。

育休から5年以内なら還付申告できる

なんと、前年より前の年に納めすぎた税金は、5年以内なら返してもらうことができます。

手続き方法は、次の2種類。

  • 確定申告をしてない場合は、還付申告
  • 確定申告をした場合は、更生の請求

還付申告は翌年から5年間、更生の請求は申告期限から5年以内なら間に合います。

あおは

2018年分を申告し忘れた場合
還付申告なら翌2019/1/1~2023/12/31に、
更生の請求なら、翌2019/3/16~2024/3/15に申告すればOK!

5年前の申告を忘れも、まだ間に合うってことですね。

つまり、1番簡単なのが年末調整、次のタイミングは確定申告

時期を逃してしまっても、還付申告更生の請求をすれば税金を取り戻すことができます。

あおは

よかったー。これで解決!
確定申告は済んでるし、更正の請求をすればいいのね。。
育休中の源泉徴収票も用意して、あとは夫に申請してもらうだけ。

しかし。。実はここで夫婦の思い違いによりちょっとしたトラブルが発生。
いったい何をやってしまったかというと・・?

忘れていた配偶者控除の修正申告で手順を間違えた!

配偶者控除 更正の請求方法を間違えた

過去にさかのぼって配偶者控除できると知った私が、夫にお願いしたのが次の一言。

あおは

育休中の税金が戻ってくるらしいよ!
でも確定申告はしちゃってるから、”更正の請求” っていうのをしてくれる?

確証として、私の平成28年分の源泉徴収票も渡していました。

しかし夫がやってくれたのは、、なんと2回目の確定申告

確定申告を作るための「国税庁 確定申告書等作成コーナー」と同じ画面の下の方にあるので、間違えちゃったみたいです。

↓↓↓
育休 配偶者控除 確定申告 更生の請求

もちろん、提出済の申告書に上書きはできないため、税務署の方から夫に電話がありました。

  • 二重に確定申告はできないこと
  • 間違えた提出分を取下げる必要があること
  • 改めて「更正の請求書」を提出すること

以上を、丁寧に説明していただいたようです。そして、

  • 取下書
  • 平成28年度分所得税及び復興特別所得税の更正の請求書

が、すぐに郵送されたのでした。

取下書と所得税控除の更正の請求書
税務署から送られてきた書類たち

これらに記入して再び郵送し終えると、ようやく手続き終了です。

3人目にして、育休中に夫の扶養に入れることに初めて気が付いたわが家。。

あおは

ただ、5年も猶予があるとは、私のような忘れん坊さんにもうれしい制度かも♪

ところで気になるのが、配偶者控除で結局いくら戻ってくるのかという具体的な金額ですよね。

ざっくりと計算することができるので、一緒にチェックしてみましょう。

配偶者控除でいくら戻るの?

所得税率は、所得額によって5%45%7段階で分けられます。

課税される所得金額税率
195万円以下5%
195万円を超え 330万円以下10%
330万円を超え 695万円以下20%
695万円を超え 900万円以下23%
900万円を超え 1,800万円以下33%
18,000,000 円以上40%
4,000万円超45%

【参考】No.2260 所得税の税率

例えば、所得額が500万円の家庭では税率は20%

38万円分の払いすぎた所得税(38万円×20%=7.6万円)が還付金として振り込まれることになります。

同様に、税率が10%なら38万円×10%=3.8万円が返ってくる計算ですね。

わが家は、ぶっちゃけ税率20%ゾーン。
所得金額から38万円を差し引いた額で、しっかり税金が7.6万円安くなってました。

ふるさと納税も新たな所得で再計算されて、結局差分の77,596円が戻ってくることになったんです。

育休 配偶者控除 方法 確定申告 更正の請求諸
あおは

いつ還付されるか税務署に問い合わせたところ、なんと数千件の処理中のため、早くて翌月末の処理になるとのこと。
還付されるのは翌々月になるそうですが、無事申告できてよかったー♪

追記:
申請の翌月末、無事に「平成28年分所得税及び復興特別所得税の構成通知書」が届き、申請通り77,596円が還付されることになりました!

実は配偶者控除で、住民税も節税できるんです。

こちらについても同じ電話でお聞きしたところ、住民税の再計算も所得税の精査後に行われるとのこと。

さらに追記:
その後に「平成29年度市都民税税額変更(決定)通知書」が届き、さらに33,000円が還付されることになりました!
あおは

ちょっと時間がかかりましたが、育ち盛りの子供を持つわが家にとって、約10万円の節税はうれしい限り♪

配偶者控除、配偶者特別控除ともに、夫の年収が1220万円(所得が1000万円)以上の世帯は適用外になります。

ちなみに平成29年分までは、配偶者控除で夫の年収制限はありませんでした。

平成30年分から配偶者特別控除が拡大されたので、妻の年収が201万6千円未満なら控除が受けられる可能性ありですよ。

あおは

詳しくは、国税局のHPからNo.1195 配偶者特別控除No.1191 配偶者控除を参照くださいね。

では最後に、今回お伝えしたことを振り返ってみましょう。

まとめ

今回は、育休中に配偶者控除を受けて税金を安くする方法をまとめてお伝えしました。

配偶者控除を受けるタイミングは、次の3パターンでしたね。

  1. 年末調整で申告する
  2. 翌年の確定申告で申請する
  3. 5年以内に還付申告/更正の請求をする

一番簡単なのは、年末調整。
また、確定申告時にも申請できます。

前年度より前にさかのぼって申請する場合、確定申告していなければ還付申告できましたね。

わが家のように、確定申告したのに配偶者控除を忘れた場合は、更生の請求で税金が戻ってきます。

あおは

ちょっと面倒でも、数万円の節税になるので、やらなきゃ損。

もし忘れてしまっても、5年以内なら申告しなおせる可能性が高いです。
気になるあなたは、育休中の源泉徴収票を調べてみてくださいね。

約2年の育休中はやりたいことを詰め込んで、とっても充実していた私。
なんと3年前の申告忘れでしたが、無事に申請できてよかったです。

わが家のように、忘れた上に手続き方法を間違えてしまっても、税務署の方は意外と優しくフォローしてくれましたよ。(ありがたやー)

あおは

処理に数か月かかる場合があるので、申請はなるべく早く行いましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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あおは
3歳差の3兄妹を子育て中のワーママ。
正社員の時短勤務でリモートワークが中心。
ママも自分に優しく、子育てしながら暮らしを楽しむことをテーマにブログを更新しています。
【好き】ナチュラル志向・家族でキャンプ&アウトドア・早起き。

 

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