保育園の絵本コーナーでも大人気「かばんうりのガラゴ」は、バムとケロのシリーズ絵本と共に、常に貸出ランキング上位!私も、わが子が保育園から何回も借りてきて読み聞かせしたことで、すっかりハマってしまった一人です。
ガラゴシリーズやバムとケロのシリーズ絵本は、別の絵本に出てくるキャラクターやアイテムが登場するという絵本を超えたつながりがあるのが大きな魅力。
しかし「かばんうりのガラゴ」の特徴は、シリーズの中でも、超重要な秘密が明らかになるという点なんです。
そこで今回は、絵本「かばんうりのガラゴ」のあらすじのほか、隠された秘密やシリーズとのつながり、背景で起こる裏ネタなども合わせてご紹介していきたいと思います。
ではまず、絵本のあらすじから見ていきましょう。
「かばんうりのガラゴ」のあらすじ
旅をしながらかばんを売り歩く「かばんうりのガラゴ」。この日、ガラゴの元には次から次へと5組のお客さんが訪れます。
- 一人っ子のこいぬ
- 毛の薄いライオン
- 子だくさんのかえる
- いつでもお茶が飲みたいぞう
- 歌とダンスが好きなうさぎ
ガラゴはそれぞれのお客さんにぴったりのかばんをセレクト!大満足したお客さんは、お礼として色々なものをガラゴに渡してくれます。
夜になっても訪れるお客さんの対応で大忙しのガラゴが眠れるのは一体いつ・・?そして実はこのお客さんとのやりとりの中に、バムとケロのシリーズとの秘密のつながりがあるのです。
ではさっそく、その秘密をお伝えしていきますね。
明かされる!バムケロシリーズとの密接な関係
「かばんうりのガラゴ」とバムとケロのシリーズのつながりは、他のシリーズとは一味違います。
というのも、なんと主役の一人であるケロちゃん出生の秘密が明らかになるから!その他、バムケロシリーズにもこっそり登場するキャラクターも合わせてチェックしてくださいね。
ではまず、「ケロちゃんとガラゴの秘密の関係」を明かしていきますよー。
ケロちゃんの育ての親はガラゴだった!?
ガラゴの元に訪れた「子だくさんのかえる」は、よく見なくても、ケロちゃんにそっくりなんです。
このお母さんカエルは、まだおたまじゃくしの子供たちの中から、ガラゴを気に入った1匹をガラゴに託して去っていきます。
実はこのカエルこそが、ケロちゃん!つまり、ガラゴはケロちゃんの育ての親だったわけですね!
証拠もちゃんとありますよ。まずは「かばんうりのガラゴ」の見返し部分に注目。
表側の見返しでは、くり抜いたスイカにガラゴが何やら書いています。
そして・・裏側の見返しを見てみると、書いた文字がなんと「Kero’s House」(ケロちゃんのおうち)ではありませんか!
もう一つの証拠は、「バムとケロのおかいもの」の初めのシーン。本棚には、ガラゴとおたまじゃくし時代のケロちゃんの2ショット写真が飾られているんです。
そうなると、今度はケロちゃんとバムとの出会いが気になるところです。一体どういういきさつでケロちゃんはガラゴの元を離れ、バムと一緒に暮らすことになったのか。。
では、ケロちゃんの秘密が明らかになったところで、バムとケロのシリーズにもこっそり登場しちゃうキャラクターも見ていきましょう。
「バムとケロのおかいもの」にも登場するキャラ
「かばんうりのガラゴ」にお客さんとして登場するキャラクターは、「バムとケロのおかいもの」での市場のシーンにもこっそり出てきているんです。
そのキャラクターとは、
- きょうだいのかばんをもらった「こいぬ」
- いつでもお茶を飲めるかばんをもらった「ぞう」
です。登場シーンは、下記記事で詳しくご紹介していますので、ご覧になってみてくださいね。
では次に、背景だけで繰り出されるサイドストーリーをみていきましょう。果たして、サブキャラ達スイカを巡ったのやりとりの結末とは・・?
サイドストーリー「いもむしVSおじぎちゃん」
「かばんうりのガラゴ」の本編裏で繰り出されるもう一つのお話。それは、ガラゴがお礼にもらったスイカを巡っての、いもむしとおじぎちゃんのかわいいバトルです。
バトルは、いもむしがガラゴに分けてもらって大事に残しておいたスイカの一部を、おじぎちゃんが横取りしたところから始まります。いもむしは、どうにかスイカを取り戻しますが・・またまた、おじぎちゃんに取られてしまいます。
最後にはどうなったかというと、なんと、スイカとサングラスを交換!どちらも満足そうで、めでたしめでたし、ですね。
では最後に、細やかに描かれた背景から小ネタをチェックしていきましょう。かわいい発見がいっぱいですよ。
かわいいネタ満載の背景をチェック
「かばんうりのガラゴ」の細部まで凝られた背景には小ネタがたくさん描かれています。
まずは、冒頭ページ。ガラゴが森を歩くシーンには、おじぎちゃんと4本耳のおじぎちゃんの親戚?がちらっと顔を出していますね。ガラゴの後ろには、この後最初のお客さんになるこいぬがすでに登場しています。
そして、木のおうちにいるのは、バムとケロのシリーズにも登場する、ねずみのマウ。木の根っこのほうにある郵便受けには、ちゃーんと「MOU」(マウ)と表札が書かれているんです。
ここにマウのおうちがあるということは、この池は「バムとケロのさむいあさ」でかいちゃんが凍りついた池と同じ池ということなんですよねー。こんなつながりがちょこちょこ知れるのが、バムケロファンにはたまらないところ!
また、ガラゴのお客さんがそれぞれ登場する直前のページにこそっと描かれているのもかわいいです。たとえばライオンは木の陰から、ガラゴの様子をじーっと観察していたり、小さく影だけで描かれるキャラも必見。
さらに、シリーズを横断して登場するヤメピとおじぎちゃんのやりとりもかわいいんです。
はじめの池のシーンで、ヤメピのサングラスとおじぎちゃんの浮き輪が、次のページでは、交換されている!
では最後に内容のまとめになります。
まとめ
今回は「かばんうりのガラゴ」のあらすじとともに、下記についてご紹介しました。
- バムとケロのシリーズとのつながり
- もう一つのお話「いもむしVSおじぎちゃん」
- ネタが満載の背景
いかがでしたでしょうか。ケロちゃんの育ての親はガラゴだったという、バムケロシリーズとの密接なつながりが明らかになった「かばんうりのガラゴ」。
他のシリーズ絵本同様、背景にもかわいい小ネタが満載でしたね。本当に細部まで細かく凝って描かれていて、読み聞かせのたびに新たな発見があったりします。
ガラゴの表情とかばんの部品やカップの表情がリンクしていたりするのも、芸が細かいなー!と感心してしまいます。
このような細かさと奥の深さが、ファンの心を掴むんですよねー。
わが家では対象年齢ぴったりの次男5歳だけでなく、長男8歳までも「ぼくもこの絵本すきー!」と、本文よりむしろ背景に注目しながら読んでいます。
シリーズ全部を読みたくなる「かばんうりのガラゴ」は2017年で20周年だそう。20周年を記念して、「かばんうりのガラゴ」と「うちにかえったガラゴ」の小型絵本のセットが発売されています。ガラゴのかばんにそっくりなボックスに入っていてかわいい!
「うちにかえったガラゴ」は下記でご紹介しています。「バムとケロのおかいもの」に出てくるキャラがたくさん登場しますよー。背景の変化も要チェック!
ガラゴシリーズ、バムとケロのシリーズはキャラクターを知ることでより楽しめますよ。
登場キャラの名前やモデルなど、詳しいことを知りたいあなたは下記記事を参照くださいね。
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